「コロナ禍の東京」緊急事態宣言解除後最多を連日更新 東京アラートにネットで批判続出 

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 東京都の新型コロナウイルスの感染者は28日、新たに60人が報告された。東京都が明らかにした。27日の感染者は57人が報告されおており、2日連続で緊急事態宣言解除後の最多を更新した。50人前後の高水準は5日連続。
 都内の感染者が増加したのは、5月25日の宣言解除後。今月2日にコロナの感染拡大の兆しが表れた際に警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発令したものの、小池百合子知事が出馬した東京都知事選告示前の11日に解除しされた。18日の公示翌日の19日には夜の繁華街関連の店舗を含む全ての休業要請が解除された。最近は夜の街に加えて同一職場や会食での感染が目立っている。

東京・浅草の仲見世前で写真を撮る観光客ら=27日午後4時(Photo by Ken Shindo)

 東京アラートを解除した後も増加傾向にあることから、ネットでは「意味があったのか」などと批判が続出している。アラートは月内をめどに従来のものからモデルチェンジする方針だが、果たして効果的なアラートをつくれるのか疑問だ。

    週末を迎えた東京・浅草の仲見世通りにはマスクを付けた観光客らが繰り出したが、パンデミックを警戒してか、その数は限られている

 東京都知事選の投開票日を1週間後に控え「ラストサンデー」となった28日、多くの候補者が新宿などの繁華街で有権者に訴えた。都内での感染再拡大に懸念が強まる中、訴えの中心はコロナ対策だ。

  浅草寺雷門前の浅草文化観光センター展望台に登ると隅田川越しに東京スカイツリーとアサヒビール本社の壁面に赤い日の丸をあしらった東京五輪・パラメータの「コアグラフィック」(東京五輪・パラリンピックの中核をなす、同系の6色で構成されるカラーセットの名称)。

   だが 小池知事による東京アラート解除後も感染者は増える一方だ。このままでは1年延期した東京五輪パラの開催も微妙になってきた

浅草寺雷門前の浅草文化観光センター展望台から隅田川越しに東京スカイツリーやアサヒビール本社の壁面の東京五輪・パラリンピックの「コアグラフィック」を眺める観光客=27日午後4時(Photo by Ken Shindo)

 映画館に久しぶりに出かけたが、観客は6、7人。上映しているのはトーキー映画を発明したエジソンの物語「エジソン•ゲーム」。映画館に観客がかつてのように来るには、まだ時間がかかりそうだ。

閑散とした東京都内の映画館=6月26日(Photo by Ken Shindo)