菅原道真を祭り学問の神として親しまれている東京都江東区亀戸にある亀戸天神で1月24、25日に行われた「鷽(うそ))替え神事」。ちょっと変わった行事で、「木彫りの鳥」を購入し、毎年交換することで、いままでの悪い出来事を「ウソ」にして、今年いいことがありますようにとお願いする。可愛らしい木彫りの鳥を買いに毎年、多くの人が訪れるが、ことしは新型コロナウイルススの影響で、1日繰り上げて23日から始まった。
「うそ」という鳥は幸運を招いてくれるとして崇められている。毎年新しいうそに替えることで1年の悪いことがすべて嘘となり、1年間、吉兆を運んできてくれると言われている。江戸時代には、この神事が非常に盛んで多くの人が来場してうそ鳥を交換していた。今では神社でうそを納めて新しいうそ鳥と取り換えるという形式となった。前年の「うそ」の人形を神社へ返納して取り替え、1年の幸運を祈る。
天神様と「鷽」は、「鷽」という字が「學」の字に似てることからも天神様とのつがりが深いと考えられている。毎年1月24、25日に縁起物である「木彫りの鷽」が授与されている。サイズ別に初穂料が定められ,小さなものだと600円ほど、大きなものだと7000円。
ところで安倍晋三前首相は、国会審議で「桜を見る会」前夜祭問題を巡り118回もうそをついてきた。「森友・加計学園」問題での答弁も含めれば、さらに多くの嘘を国会でついていたのだろう。それでもまだ国会議員にとどまっている。本人は、この神社にお参りし、いままでの虚偽答弁を「うそ」にしてほしいと思っているのだろうか。