「まるで戦時下思わせる民有地等の規制」大幅私権制限の土地法案がはらむ危うさ 日本版CIA発祥の契機となり冤罪多発の恐れも 

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 今年は1941年12月8日、太平洋戦争開戦の日にスパイ容疑で北海道帝国大学の学生と米国人教師夫妻が逮捕された、いわゆる「レーン宮沢事件」が起きて80年になる。この冤罪事件があらためて蘇ってきたのは、菅政権になって、安倍政権時代以上に「特高警察国家」を目指しているのではないかと思わせる法律づくりが進んでいるためだ。それが、一連のデジタル監視法案に続いて、国会に上程された「重要施設周辺および国境離島等における土地等の利用状況の調査および利用の規制等に関する法律案」だ。その内容は与党の一角を占める公明党の顧問で前衆議院議員・漆原良夫氏(元公明党中央幹事会会長)をして、ブログで「まるで戦時下を思わせる民有地等の規制」「一定範囲の土地等を国家の規制下に置こうとするもの」と書くほどの危険極まりない法案といえる。一歩進めばレーン宮沢事件のように戦前・戦中の特高警察の流れをくむ公安警察によって新たな冤罪事件が多発しかねない。

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「戦争特派員の墓場」といわれたカンボジア戦争取材 不明になった共同通信記者の妻が38年間の捜索記出版 『そして 待つことが 始まった—京都 横浜 カンボジア』

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 カンボジアの戦場は「戦争特派員の墓場」といわれた。1970年3 月の戦争勃発から1年の間に世界各国のジャーナリスト37人もが取材中に命を失った。その1人、石山幸基共同通信プノンペン支局長(当時)の妻・陽子さんがこのほど、行方不明になった夫の足どりをたどった38年におよぶ捜索記『そして 待つことが 始まった京都 横浜 カンボジア』(養徳社刊、頒布価格1,500円、下の写真)を自費出版した。

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五輪組織委の週刊文春への掲載誌回収要求はいきすぎだ 大手メディアも「人ごとではない」との危機感の共有を 公共的な団体が「表現の自由を脅かす」とは

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  7月23日の開会式を直前に控えて東京五輪・パラリンピック組織委員会のガバナンスは一体、どうなっているのか—。森喜朗前会長の「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」との女性蔑視発言に始まり、森氏辞任に伴う“密室人事“、開閉会式の演出・企画統括役のクリエーティブディレクターの佐々木宏氏による女性タレント渡辺直美氏の容姿を侮辱するトラブルでの辞任。そして、今回の橋本聖子新会長が就任して1か月半余りで起きた組織委による〃文春砲〃への圧力ともとれる掲載誌の回収要求・・・。相次ぐ不祥事の後に起きた強権的な組織委のありように、もういい加減にしてほしい、というのが正直なところである。そもそも貴重な情報が外部に流失した責任は組織委にある。

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点検・NHKニュース7(4月1日) 首相インタビューを割り込ませ、放送時間を延長 首相動画(音声付き)は計3分39秒 なぜ、まん防適用か、の解説なし

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 4月1日のNHKニュース7を録画して、菅義偉首相の露出度などをチェックした。この日のニュースの主柱は、新型コロナウイルス対策・まん延防止等重点措置(まん防)初適用という政府決定で、菅首相はトップニュースに登場、さらに途中、速報としてインタビューが放映された。動画(音声付き)だけで、計3分39秒に上った。音声なしの首相動画も流れた。その結果、ニュースは3分間延長された。国会での質疑では、政府のコロナ対策を批判した野党議員の質問は放送されなかった。昨年来の一連のコロナ対策の中でのまん防適用の意味や位置づけ、今後の課題についての専門記者や専門家の解説はなかった。

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✺神々の源流を歩く✺

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第21回 「滋賀県 鬼室集斯(きしつしゆうし)神社」

百済人が近江朝の大学頭に

 琵琶湖の東側を南北に走る近江鉄道を日野駅で降りて、通行人を探して「鬼室神社はどう行くのですか」と、尋ねたら「しゆうしさんですか」と、バス停などを親切に教えてくれた。さん付けで呼ばれていることは、人々に親しまれていることに違いなかった。
 バスで日野町大字小野(この)の田園地帯を20分ぐらい走ると、田畑の奥にあるこんもりした森に鳥居と小ぶりな本殿だけの簡素な神社である。鬼室集斯神社とは珍しい名前だが、亡命百済人が祭神になった神社で、父親が百済で鬼神のような活躍をしたのでこの名がつけられたという。昭和30年に鬼室神社として登録されているが経緯がやや複雑だ。

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