昨年12月9日からの一問一答形式の臨時国会予算委の補正予算案審議を前にして、毎日新聞は「高市早苗首相の率直な語り口が政権運営の不安要素になる可能性もはらむ」(12月8日)と書いた。総選挙を経た今国会は2月27日から衆院予算委で審議が始まった。「率直な語り口」よりも、与党で衆院の4分の3もの議席獲得という大勝からくる余裕なのか、あるいはおごりからくる高揚感からか、あるいは癖なのか。「率直な語り口」というよりは首相としての資質を問われかねない「あけっぴろげな物言い」が目立っている。しかし、メディアから批判されれば、されるほど、人気が上昇するという高市氏。この物言いも「高市人気」上昇の火種になるかもしれず、私の“高市鬱”はひどくなる一方である。
コラム「政治なで斬り」 「高市自民党圧勝」と国民生活の実相 最大の課題は憲法改正の動き 身近に迫る「高市右傾化路線」 世論の二分でなく「勢力善用」を 「対米過剰依存」から脱却の論議すべき 真っ先に取り組むべき非正規雇用問題
高市早苗首相のもとで行われた国会質疑。物価高騰対策をはじめ、予算審議での財政政策、軍事・防衛政策などテーマは山積する。最大の課題は選挙での圧勝を背景に憲法改正の動きが強まり、衆参の国会での発議が通れば、国民投票が実施されることになりかねないことだ。現行憲法を擁護する世論も根強いが、安倍政治を踏襲する「高市右傾化路線」は、戦後初めてといわれるほど身近に迫る存在になりそうだ。
というところで高市首相が自民党の315議員に、一人当たり3万円のカタログギフトを渡していたことが明るみに出た。法的に問題ないとされても、総額1000万円が有権者との意見交換などと異なる政治資金の使い方として妥当かである。
コラム「番犬録」第21回 衆院選大勝で「改憲準備」着々と進める高市政権 岐路に立つ戦後民主主義 戦前の価値観を今でも背負う女性宰相 NHK討論番組を「ドタキャン」 勝たせすぎた有権者、「高市独裁」になる危険性 七つの今後の懸念 教育勅語を礼賛 気になるマスメディア規制と教育の戦前化 中道代表に小川淳也氏 中国が「新型軍国主義」と批判 日中関係さらに深刻化も
衆院選で自民党が単独3分の2以上の議席を受けたことに力を得て、高市早苗政権は「国論を二分する大胆な政策」の中でもハードルの高い憲法改正について着々と準備を始めた。
<米中間選挙>トランプ大統領、権力集中狙い「陰謀」に乗り出す 選挙実施権限を大統領直轄に委譲 劣勢の選挙の「勝利」もくろむ 違憲判断でもあきらめず憲法に挑戦 民主主義破壊どこまで 「ドンロー主義」で新たな米中摩擦も
米国では11月上旬に上下両院議会の改選と各州の知事・州政府首脳および州議会改選を同時に行う中間選挙が行われる。トランプ大統領には苦しい選挙になりそうというのが一般的な見方だ。だが、米民主主義を次々と「骨抜き」にして絶対的な強権を手にしているトランプ氏は、この選挙を逆にさらなる権力集中の機会に使おうという「陰謀」に乗り出している。