3月20日(日本時間)の日米首脳会談で懸念されたのは、政府やメディアのスタンスと異なり、トランプ米大統領にホルムズ海峡への自衛隊派遣要請をされることなどではなかった。むしろ、高市早苗首相の方からこの問題で何か踏み込んだ発言をしてしまうことだった。政府やメディアは「大成功」と騒いでいるが、その結果はまだ分からない。
<米、イスラエルのイラン攻撃>佐世保配備の米強襲揚陸艦がペルシャ湾へ 原油積み出し基地占拠狙う? イランの革命防衛隊の「資金源」 戦争泥沼化の第一歩となる恐れ 高市首相はイラン非難しトランプ大統領称賛 米はホルムズ海峡の航行に日本の更なる貢献求める 日米首脳会談で艦船派遣の制約は伝達 奇襲攻撃を「真珠湾」に例え物議 イスラエル批判しトランプ政権幹部が辞任 MAGA派とトランプ氏との間に亀裂か
「最悪のタイミング」と懸念されていた高市早苗首相のワシントン訪問、トランプ米大統領との日米首脳会談(19日)が終わった。高市氏はトランプ氏を怒らせないことを至上目的に、迎合的な対応で何とか切り抜けたようだが、本当にこれで良かったのかどうか更に検証が必要だろう。
<米、イスラエルのイラン攻撃>主権無視の斬首作戦が世界を大きな危機に イランがホルムズ海峡の封鎖宣言し、エネルギー価格急騰 「国際法の範囲外」の介入と伊首相が米批判 ホルムズ海峡「封鎖」で米が5カ国に艦船派遣を要請 日米首脳会談で高市首相は追従か
米軍とイスラエル軍によるイランへの奇襲攻撃(2月28日)により最高指導者ハメネイ師=当時(86)=ら政権幹部が殺害されてから約3週間。ハメネイ政権が1月に激化した反体制派市民の抗議デモを弾圧し、多数を殺害した強権的体質は許されないものだが、国際法とイランの主権を完全に無視したこの「斬首作戦」は世界全体を大きな危機に陥れるものとして、厳しく非難されるべきだ。
コラム「番犬録」第22回 あけっぴろげな物言いが目立つ高市首相 おごりからくる高揚感からか、あるいは癖なのか 社会的弱者にやさしい政治を 突っ込みどころ満載の「施政方針演説」 過去のコラム全文を削除 食料品の消費税ゼロ巡る「私の悲願」は「真っ赤なウソ」と報じられる 国会無視の国民会議は「(うまくいかなかった場合の政権の)アリバイ作り」 「非核3原則の堅持」はあやしい 財政民主主義に反する複数年度予算 法案提出直前まで概要明らかにしないスパイ防止法案
昨年12月9日からの一問一答形式の臨時国会予算委の補正予算案審議を前にして、毎日新聞は「高市早苗首相の率直な語り口が政権運営の不安要素になる可能性もはらむ」(12月8日)と書いた。総選挙を経た今国会は2月27日から衆院予算委で審議が始まった。「率直な語り口」よりも、与党で衆院の4分の3もの議席獲得という大勝からくる余裕なのか、あるいはおごりからくる高揚感からか、あるいは癖なのか。「率直な語り口」というよりは首相としての資質を問われかねない「あけっぴろげな物言い」が目立っている。しかし、メディアから批判されれば、されるほど、人気が上昇するという高市氏。この物言いも「高市人気」上昇の火種になるかもしれず、私の“高市鬱”はひどくなる一方である。
コラム「政治なで斬り」 「高市自民党圧勝」と国民生活の実相 最大の課題は憲法改正の動き 身近に迫る「高市右傾化路線」 世論の二分でなく「勢力善用」を 「対米過剰依存」から脱却の論議すべき 真っ先に取り組むべき非正規雇用問題
高市早苗首相のもとで行われた国会質疑。物価高騰対策をはじめ、予算審議での財政政策、軍事・防衛政策などテーマは山積する。最大の課題は選挙での圧勝を背景に憲法改正の動きが強まり、衆参の国会での発議が通れば、国民投票が実施されることになりかねないことだ。現行憲法を擁護する世論も根強いが、安倍政治を踏襲する「高市右傾化路線」は、戦後初めてといわれるほど身近に迫る存在になりそうだ。
というところで高市首相が自民党の315議員に、一人当たり3万円のカタログギフトを渡していたことが明るみに出た。法的に問題ないとされても、総額1000万円が有権者との意見交換などと異なる政治資金の使い方として妥当かである。