❂写真特集「60年安保闘争から60年」 歴史的瞬間を撮影 高校生で国会に駆けつける

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1960年6月19日、国会を取り囲んだ日米安全保障条約に反対する大規模なデモ。安保条約は5月20日、衆議院で強行採決され、6月15日に全学連と警察隊の衝突で大学生の樺美智子さんが死亡した。6月19日に条約は自然成立し、岸信介内閣は条約の批准書交換の日である23日に総辞職を表明した(Photo by Ken Shindo)

 1960年の日米安全保障条約に反対する安保闘争から60年。同年6月15日に全学連と警察隊の衝突で大学生の樺美智子さんが死亡し、国会周辺を大規模なデモが取り囲んだ。戦後75年を迎える日本は今、コロナ禍を転機に大きな曲がり角にある。60年代の日本は高度成長を遂げたが、その国家形態はいびつなままだ。55年後の2015年9月、安倍政権が強引に推し進めてきた、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が参院で可決、成立し、「戦争のできる国」へと突き進んだ。国会前には多くの市民が集まり、「憲法違反、採決撤回」と怒りのコールが繰り返された。

国会周辺を埋め尽くした全学連や労組の安保条約反対デモ=1960年6月19日(Photo by Ken Shindo)