「パンデミックで世界の大富豪が富を倍増」 BBC国際電子版が報道

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 BBC国際電子版は17日、「Wealth of World‘s 10 richest men Doubled in pandemic, Oxfam says」のタイトルで、世界有数の大富豪が、コロナ・ウイルスの全世界的流行で、巨額を儲けている現実を報道した。この報道は、毎年スイスのダボスで1月に開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)が今年はオンラインで開かれることになったため、BBCが開催予定日に合わせて行ったと思われる。その要点を、以下に紹介しようー

 ダボス会議からスタートした、英国中心の国際慈善団体オックスファム・インターナショナルによると、コロナ大流行により、世界の大富豪はより大きく金持ちになる一方、世界で最も貧しい人々が毎日2万1千人死んでいる。2020年3月以来、世界で最も豊かな10人は彼らの財産を2倍以上に増やした。(BBCの報道ではこの10人の名前が記されているが、省略する)

 オックスハム英国代表のスリスカンダラジャは休憩時間に、次のように語った。
「並はずれたことが起こっている。パンデミックの最中に、毎日のように新しい大金持ちが誕生した。一方、世界人口の99%は閉じ込められ、国際貿易の縮小、国際間の観光旅行の縮小、1億6千万の人々がさらに貧困に追いやられた」
「われわれの経済システムは、深く傷つけられた」と彼は言った。

 世界銀行の資料を基にしている、このオックスファム報告は、ヘルスケア、飢え、性的暴力、気候破壊、健康維持努力の欠如、飢え、性的暴力などが、4秒ごとに1人の死にかかわっていると述べ、次のような指摘をしている。

  • 1億6千万人以上が、1日5. 5ドル以下で生活している。
  • 男女平等は後退し、2019年よりも1,300万人少ない女性が働き、2,000万人以上の働く女性が学校に戻ることは決してない恐れがある。
  • 英国のバングラデシュ人女性、米国の黒人女性を含む少数民族女性たちが、コロナ・ウイルスの最悪の被害者だ。

 今月のはじめ、マルパス世界銀行総裁は、世界的な不平等の拡大に警告し、インフレの影響とそれに対する諸措置が、より貧しい国々により大きな打撃を与え原因になると、次のように警告した。
「より弱い国々は、なお、これ以上に後退する」