圧倒的なBBCのウクライナ報道 他の国際報道機関とは比べものにならない速さと豊かさ

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 ウクライナへのソ連の侵略戦争が始まってから、7日が過ぎた。プーチン政権下のロシア軍は、核兵器の使用までチラつかせた激しい砲爆撃で、すでに軍事占領している東部国境地帯から、首都キエフはじめ全土の都市の支配を目指している。しかしゼレンスキー大統領の揺るがない指導のもとで、ウクライナ軍の抵抗は強固で、ロシア軍側にも死傷者が増えている。

 ここで紹介したいのは、英国のBBC放送の圧倒的な全世界向け放送だ。24時間、早い時には数分おきに、新しいニュースを加えながら、ウクライナの現地と、国際社会でのニュースを報道している。

 私はこれまでも、主要な国際ニュースのよりどころに、まずBBCの国際電子版をチェックしてきたが、朝から夜まで、いつ開いても10万人以上の読者が、そのページを読んでいる。

 これらの報道をウクライナから送ってくる特派員は首都キエフから3人、他の2市から3人。他にモスクワ支社が24時間態勢でニュース、情報を本社に集中している。もちろんワシントンはじめ、関連ニュースもあり、例えば死者などの数字の変化も含め1時間に5、6本のニュースが報道されている。

 今回のウクライナの事態では、BBCは他の国際通信社、あるいは各国の放送・新聞社と比べものにならない速さと豊かさだ。

注目される現状の要約

 BBCの報道で注目するのは、とくに現状の要約だ。
3月3日14時03分現在の「Summary」の和訳を紹介しようー

 「大きな爆発がキエフの夜空を明るくし、人々はビデオに収めた。この爆発の目標はどこか、何人の人が死傷したのかは分からない。 

ロシア軍はウクライナの北部、南部、東部の主要都市を攻撃し 戦闘は7日目。

国連は100万人の避難民が、ウクライナの近隣国に流出していると伝えている。

国際司法裁判所は,ウクライナにおけるロシアの戦争犯罪を調査する法廷を開廷した。

南部の港湾都市マリウポルでは、何時間も続いた砲撃で何百人もが死亡したおそれがあると、副市長が語った」

(了)