「東京五輪まであと1年」東京や大阪で反五輪デモ コロナ禍で来年の開催も不透明に

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 延期された東京五輪の開催まであと1年となった24日、東京や大阪で東京五輪に反対するデモがあった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、世論調査では五輪開催の支持より、中止や延期を求める人が多くなっている。果たして東京五輪は1年後に開催されるのか。

 東京五輪が開催されるはずだった24日には、東京と大阪で東京五輪の中止を求めるデモがあった。東京・新宿区の明治神宮外苑の国立競技場前で行われたデモには約30人が参加し、「返上! 東京五輪」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げて、東京五輪の中止を訴えた。

東京五輪に反対する国内外の学者らは23日、東京都内で記者会見を開き、「五輪は地域経済を破壊する」「汚職の温床だ」などと訴え、五輪開催を阻止したいと表明した。

 「反五輪の会」メンバーの一人は、新国立競技場の建設のために野宿者が退去させられ、都営団地の住民が立ち退きにあったと訴えた。

 デモ参加者は、日本オリンピック委員会(JOC)で、東京五輪の即時中止を求める山下泰裕会長あての申し入れ書を手渡そうとしたが、不在を理由に拒否された。

24日、国立競技場前で、手に扇を持ち東京五輪を歓迎する女性(Photo by Ken Shindo)

 一方で、東京五輪の開催を支持する女性一人が国立競技場前で、扇を持ち、東京五輪を歓迎するアピールをしていた。

24日、国立競技場前での東京五輪反対デモを警備する私服警官(Photo by Ken Shindo)

 東京五輪のメイン会場となる国立競技場は、新型コロナウイルスの感染拡大による延期がなければ24日に世界のアスリートが集う華やかな開会式を迎えていたはずだった。大会後の民営化計画への影響も避けられない。

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