コロナ禍で延期となった東京パラリンピック開催まで8月24日で1年。東京スカイツリー(東京都墨田区)はパラリンピックのシンボルカラーの赤、青、緑の3色にライトアップされた。点灯に合わせ、地上350メートルの天望デッキには、「TOKYO2020+1」「東京2020オリンピックまで、あと1年!」の文字が表示された。ライトアップは30日まで。
奇しくも安倍晋三首相は24日、第2次政権発足後の連続在職日数が佐藤栄作元首相を抜いて歴代単独1位となった。
この日、再検査という名目で慶応大学病院で2週連続で診察を受けた安倍氏への健康不安説が拡大し、新型コロナウイルス対応への不信が募る中で「高揚感なき記録達成」となった。来年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されたとしても、求心力を低下させている安倍氏は首相の座にとどまり、五輪を迎えることができるのだろうか。
一方、パラリンピックはオリンピックとは目的が異なり、大会のあり方が社会を変えるきっかけにもなる。コロナ禍だからこそ開催すべきと勇気ある支援の輪も広がりを見せている。