第27回 兵庫県豊岡市 出石神社(いずし)
天日槍(あまのひぼこ)、大国主命と領地を争う
天日槍が各地を回って、最後に拠所を定めたのは、現在の兵庫県豊岡市出石町の出石神社の地とされる。新幹線で来てもなかなか乗り出がある。京都で山陰線に乗り換え豊岡まで特急で約2時間。さらにバスで30分余り。
この地の領主だった仙石氏の城跡があり、古い街並みは整備されていて落ち着いた風情である。名物はさらそばと柳行李だ。全国に知られた柳行李は、天日槍が新羅から伝えたとされる。出石神社は、但馬最大の河川、円山川の支流の出石川の近くに鎮座する。