第24回 滋賀県 長浜市余呉の新羅崎神社と鉛練比古(えれひこ)神社
天日槍(あまのひぼこ)余呉湖を開拓
余呉の湖の穏やかな湖面は、鏡のようであると形容される。周囲6、4キロほどなのでJR余呉駅で自転車を借りて、1時間ちょっとで回った。この辺一帯は「白木の森」と呼ばれ、湖面に沿っていて明るい。白木は新羅のこととされている。
「近江伊香郡志」をみると、「天日槍、新羅より来り、中之郷に止り、坂口郷の山を切り、余呉湖の水を排して湖面を四分の一とし、田畑を開拓し余呉之庄と名づけし、という伝説あり」と記す。「湖面を四分の一にする」とあるから、往時、湖はもっと大きかったことになる。干拓やコメ作りの技術者も同行していたのだろう。