2001年9月、国際テロ組織「アルカイダ」の米国同時多発テロ事件が口火となった米国と同盟国のアフガニスタンのタリバン政権に対する戦争は、20年間を経た2021年8月15日、米軍と同盟国軍の全面撤退がほぼ完了。7月上旬以来、反政府イスラム武装勢力タリバンの攻勢が急拡大する中、政府を率いてきたガニ大統領が国外に脱出した。イスラム武装勢力タリバンは、この日、首都カブールに“無血入城”、全国の主要都市をすべて支配することになった。
「名誉ある撤退」はないー繰り返された米国の失敗 アフガンから撤退で「甘い見通し」たたる 欧州へのレジスタンスの歴史がタリバンに
米国がアフガニスタンから「屈辱的な撤退」を強いられた。その光景は46年前の1975年に同じようにプノンペン、次いでサイゴン(現ホーチミン)と、首都が相次いで制圧されて、混乱のうちにインドシナ半島から撤退した米国の姿と二重写しになっている。
✺神々の源流を歩く✺
第26回 滋賀県 日撫神社(ひなで) 山津照神社(やまつてる)
東海道本線米原駅から、米原市顔戸(ごうど)の集落まで、往古を思い浮かべながら2キロぐらい歩くと、突然、見上げるような鳥居が現れた。少し先に「式内日撫神社」と大きく彫られた石標が立つ。ここからはじまる参道には小ぶりの石灯籠が両側に並ぶ。
祭神の少毘古名命(すくなびこな)は、大国主命の国造りを助けたとされる。神話では一寸法師のように小さかったといわれ、それにちなんで灯籠も小さいのかもしれなかった。この辺りは天日槍一行のなかでこの地に残った人々が、息長と名乗って開発したとされる。
タリバン支配崩壊後、目立つ女性の社会進出 20年間の内戦の死者は24万人に 英BBCのアフガン戦争データから
米軍と同盟国軍は2001年9月から戦争を開始したアフガニスタンから、大使館警備など部隊など少数を残し8月末までに全面撤退する。20年にわたるイスラム武装勢力タリバンとの戦争は終わった。この戦争は、アフガニスタンの国民にどのような惨害を与え、なお、残しているのか。少し時間がたったが、アフガン報道で最も信頼できる英BBCが、項目ごとに最も信頼しているデータを集め、アフガニスタンの現在と今後を“In numbers: Life in Afghanistan after America leaves”(数字が示す、米国撤退後のアフガニスタンでの生活)のタイトルでまとめた、7月13日の電子版の報道から、その要点を紹介しよう。(注:2020年現在のアフガニスタン総人口は3,892万8千人。国土面積は65万2、864平方キロ。日本の総人口は1億2、580万人、国土面積は37万7、976平方キロ)
州選挙法「改変」で政権奪還狙う 「州権」の多数握るトランプ共和党 米連邦最高裁判決の衝撃
トランプ氏は米大統領選挙で勝ったのは自分だとする根拠なき主張の上に「再び不正選挙を許さないため」と称して州選挙法を共和党により有利になるよう改変するキャンペーンを推進している。民主党はこれに対抗して、正攻法の誰もが投票をよりしやすくする連邦法を議会に提出し、次の政権争いの前哨戦が始まっていた。そこに連邦最高裁が7月初め、アリゾナ州で成立した州法を合憲とする判決を下したことで、両者の対決はたちまち本番の様相を呈してきた。