「総務省接待事件」自分の立場に無自覚な武田総務相にその資質はあるのか やっぱりあったNTTとの会食  独立性に疑問のある「検証委調査」にはあまり期待していない

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  野田聖子、高市早苗両元総務相ら政務3役とNTTとの会食の発覚時に「現役の総務相まで接待を受けていたら……」と前回(3月14日、「ウオッチドッグ21」両元総務相にも高額接待)、武田良太総務相の国会答弁の真実性に疑問を投げかける記事を書いたが、早速、〃文春砲〃はやってくれた。
 3月17日の文春オンラインは、武田総務相もNTTのトップ澤田純社長と「携帯電話値下げ問題」にもつながるNTTによるドコモのTOB(株式公開買い付け)のさなかの昨年11月11日に会食していたことを暴露した。文春オンラインによると、今回は、NTTの〃迎賓館〃ではなく、社長、会長を歴任したJR東海の〃ドン〃で名誉会長の葛西敬之氏がセットしたとされるパレスホテル東京の和食店だった。澤田氏には、経済誌週刊ダイヤモンド元副編集長からNTTドコモ入りした遠藤典子独立社外取締役が同行していた。遠藤氏は、慶應義塾大学の特任教授も兼ね、澤田氏の寵愛を受け、武田氏とも関係が深い人物だという

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✺神々の源流を歩く✺

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第20回「滋賀県大津市坂本 日吉大社(ひよしたいしゃ)」

穴太(あのう)の石工が支えた日吉大社

 大津市から湖岸道路を北に向かい萬葉集で知られる唐崎をすぎると、日吉大社は左手にある。唐崎は萬葉集に「さざなみの志賀の辛崎幸あれど大宮人の船待ちかねつ」と詠まれた古くからの港である。唐崎はまた韓崎、辛前、辛崎とも書かれ、今村鞆氏の「朝鮮の国名に因める名詞考」によると、瀬田の唐橋と同じで古代朝鮮半島にちなんだ地名とされる。

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コラム「政治なで斬り」トップダウン政治かボトムアップ政治か ソ連からの小児麻痺ワクチン輸入で戦った古井厚相の覚悟 

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 安倍、菅政権の政治はトップダウンと言われるが、国会答弁は迷走気味で、コロナ担当3閣僚の足並みも乱れがちだ。首相の持てる機能を発揮してほしいところだが、気の早い向きには内閣人事局の廃止論が出始めた。制度はなんでも一長一短があるもので、トップダウン、ボトムアップにも功罪の両面がある。
      
 実は60年前にポリオ小児麻痺が流行し、ポリオワクチンを急きょ当時の社会主義国、ソ連(現ロシア)から緊急輸入して蔓延を防いだ古井喜実厚相(厚労省)の覚悟と決断にこの問題を解くヒントがありそうだ。

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「総務省接待事件」

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NTTが野田、高市両元総務相ら政務3役にも高額接待 中立性・独立性高い「第三者委員会」で徹底検証を

   おそらく、総務官僚や自民党の「電波・通信族(以前は『郵政族』といった)」の国会議員は週刊文春が放つ〃文春砲〃におびえているのではないか。特に毎週水曜日の夕方、インターネットに載る文春オンラインの動向については、気にせざるを得ないはずである。

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新たな「安全神話」も、不十分な確率論的リスク評価 福島原発事故10年目の実態 

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 東日本大震災発生から丸10年、被災者たちはどのような人生を強いられたか。連日、新聞紙面をにぎわしている記事を読むたびに、どうしても思いが至ってしまう。どうということも起きなかったわが身の10年間に。そうした中で、原子力発電についてあらためて考えさせられた記事があった。「途切れていたベント配管 謎だった高線量 東電の設計不備」という2月28日の朝日新聞朝刊1面トップ記事だ。

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