「汚職事件とコロナ禍に揺れるカジノ構想」(3)あ然とする横浜市長の「ハヤシビデオ」作戦

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 日経新聞がIRカジノの進捗で『IR基本方針半年遅れ 決定来月以降に 新型コロナ対応を優先』との記事を出稿し、松井一郎大阪市長がそれに応えるように大阪カジノ開幕の1、2年延期を述べた記者会見前日の6月3日、大阪と同じようにIRカジノ整備を進めている横浜市の林文子市長は、あ然とする提案を記者会見で表明した。新型コロナ対応で中断している市民説明会に代わって、自分が登場するビデオ説明をインターネットで流すとともにDVDも貸与するというものだ。ただ来月にも開始と言いいながら、具体的なことは示していない。

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「汚職事件とコロナ禍に揺れるカジノ構想」(2)投資余力落ち、V字回復望めず

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 松井一郎大阪市長は、大阪・夢洲でのIRカジノの全面開業時期が予定よりも1、2年遅れると述べた6月4日の記者会見で、開業が遅れる理由の一つとして「(コロナ禍で)事業者の投資余力は落ちている」と述べた。この「予定」自体、今年3月27日に変更したばかりのもので、当初は2025年開催予定の大阪万博の前の一部開業を見込んでいた。延期の理由は、新型コロナウイルスのパンデミックで事業を目論んでいる米国の事業者が来日できなくなったというものだったが、松井市長が言う「投資余力」の実態について、IRカジノ事業を研究している鳥畑与一静岡大学教授は「カジノの高収益性がコロナ禍で根本的に変化した。V字回復は怪しい」と指摘する。

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「汚職事件とコロナ禍に揺れるカジノ構想」(1)  基本方針決定はいつ? 憶測を呼ぶ日経記事

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 日経新聞が6月4日付け紙面に掲載した記事で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)推進グループに衝撃が走った。『IR基本方針半年遅れ 決定来月以降に 新型コロナ対応を優先』と題した記事に対してである。カジノ推進派のウェブニュース「iagJAPAN」は日経の記事を受けてさっそく5日に『IRに関する政府の基本方針(決定)はいつになるのか』という記事を掲載した。関係者以外には、さほど大きなニュースではないような記事が業界に衝撃を与えているのは、安倍晋三政権が成長戦略の柱としていたIR付きカジノの行方を大きく左右させかねない内容だからだ。

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「女帝 小池百合子」出版で再燃した「学歴詐称問題」 都知事選控え問われる説明責任

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 6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選を前に、5月末に発売した石井妙子氏の「女帝 小池百合子」(文藝春秋)がいま、注目を浴びている。6月上旬には7万部を超え、アマゾンの本ランキング(6月10日現在)で3位(議会・国会部門では売れ筋1位)にまで上昇した。石井氏は2016年に「原節子の真実」で第15回新潮ドキュメント賞を受賞しているノンフィクション作家。この本がなぜ注目を集めるのか。石井氏の3年半に及ぶ丁寧で詳細な取材と疑惑とされる数々の新事実の暴露、読ませる文体が444ページもの大著であるにもかかわらず、読者を飽きさせないからだろう。

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「コロナ禍の東京」緊急事態宣言から2カ月 東京アラート発令 レインボーブリッジや都庁を赤色にライトアップ 

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 新型コロナウイルス感染症による死者が7日、世界全体で40万人を超えた。感染者は690万人超。米ジョンズ・ホプキンズ大が集計した。南米ブラジルで急増するなど世界各地で感染者が増え続けており、終息のめどはつかない。
 感染者が最も多いのは米国の190万人で、死者も10万人を超えている。

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