「コロナ記者会見で見えてきたもの」少しも心に響かない首相の言葉 キーワードは「信頼性」 

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安倍晋三首相は3月28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3回目の記者会見を行った。1回目の2月29日には、2日前に感染防止のために打ち出した小中高などの全国一斉の臨時休校要請について会見したが、一斉休校について明確な判断根拠を示さなかった。その上で、フリージャーナリストの江川紹子さんらが手を上げているのに、自分の一方的な説明を含めて36分で打ち切った。2回目の3月14日には、司会の長谷川栄一・内閣広報官が途中で会見を終えようとしたが「これで会見といえますか」と記者から抗議を受け、再開したものの、結局、首相の説明を入れて52分だった。  

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「新型コロナへの対応」世界に伝わるメルケル独首相の演説 一人一人が必要な理由と貢献できることとは

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 ドイツのメルケル首相は3月18日、「コロナウイルス対策について」と題した重要演説を全ドイツ、全世界に向け行いました。その中で同首相は、自らと連邦政府を何が導いているか、民主主義に必要な政治的決断を透明にし、行動の根拠をできる限り説明して国民の理解を得るようにすると表明しました。同首相はこの演説で、国家にとってこの重大な危機に、国家がなにをなすべきか、民主的な社会と国民がなにをなすべきかを、明確に示したのです。

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「森友学園問題」遺族感情逆なでする首相答弁 国会に第三者委員会を

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  3月23日の参院予算委員会の「森友学園問題」の国会中継をNHKで見た。安倍晋三首相は、文書改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん=当時(54)=の手記公表を受けて、「再調査」を求める野党の追及にどうしても応じようとしなかった。遺族の気持ちをないがしろにする首相のかたくなな姿勢に憤りすら感じた。  

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科学者コミュニティ軽視の社会構造 十分な役割果たせず

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 新型コロナウイルス禍は収まる気配がない。世界中が似たような対策をとるような事態になっている。渡航制限や国境閉鎖のような強制的措置をとった時期が早いか遅いか。感染規模の大小がこのような単純な理由で説明されては、今後の教訓は得られまい。この際、日本の科学者コミュニティの役割を見つめ直してもよいのではないか、と筆者は考える。科学的根拠に基づく政策決定が求められているにもかかわらず、日本の科学者コミュニティは十分な役割を果たしていない、とかねてから疑問に思っているからだ。

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「コロナは陰謀」から一転「戦時」に トランプ氏、FOXニュース進言受け入れ?

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 「新型コロナ騒ぎ」は政権潰しを狙う民主党や左翼がでっち上げた陰謀と非難して、「万全の対策を取っている」「間もなくおさまる」などと楽観論を振りまいてきたトランプ米大統領。だが一転、脅威は本物と認め、「戦時大統領」と自分を呼んで感染防止に取り掛かっている。ワシントン・ポスト紙電子版によると、トランプ氏と歩調を合わせてきた保守派メディアのトークショー・ホストがさすがに「このままでは危険」と、大統領に新型コロナウイルス感染対策を急ぐよう進言したのがきっかけになったというのだが・・・。

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