トランプ前米大統領氏が2年前の大統領選挙の敗北を受け入れずに選挙結果の転覆を図って議会襲撃事件を引き起こし、いずれ刑事訴追は免れまいとの見方がある中、国家安全保障にかかわる大量の「秘密文書」を不法に持ち出していたことが発覚し、ここでも連邦捜査局(FBI)の捜査に追い詰められている。連邦議会および各州3権代表を改選する中間選挙が投票まで6週間余りに迫っており、刑事訴追があるとすればこちらが先ではないかとの見方も浮上してきた。これまで中間選挙は新政権2年間を採点するものとされてきた。だが、今回は米国がバイデン大統領の民主党とトランプ氏の共和党のどちらを選ぶのかという重大な選択の場になった。その選挙戦の主役の一方が、複数の刑事事件の捜査に追い詰められているというのも、異例の選挙として歴史に残るだろう。
「機密文書」持ち出しで米FBI捜査進展 米中間選挙さなか、トランプ氏訴追の可能性も 異例の選挙として歴史に残るか
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