10月10日の夕方、公明党の斉藤鉄夫代表が高市早苗自民党総裁との会談後、26年も続いた「自民党との連立離脱」を表明した。自民派閥の「裏金問題」を受けた企業・団体献金の規制強化に自民が応じなかったことが表向きの理由だ。本当の理由は総裁選前から警告のあった右派的発言の多すぎる高市氏への拒否反応だと思う(公明党は公式には認めていないが)。衆院選、参院選と自民党の「政治とカネ」問題などが原因でジリジリと公明党も国政選挙で大きく票を減らし、衆参両院で自公が過半数割れとなった。さらに、高市総裁が党の役員人事で、「政治とカネ」の象徴でもある旧安倍派の5人衆のひとりである萩生田光一元政調会長を幹事長代行という重職に抜擢し、裏金議員を復権させたことも追い打ちをかけた。公明党より先に国民民主党の玉木雄一郎代表と高市氏が極秘で会い、高市氏の後ろ盾の麻生太郎副総裁と榛葉賀津也・国民幹事長と接触するなど、公明にとっては自民の〃ナメ切った〃対応ぶりにも公明が自民を見限った、といえる。
コラム「番犬録」第8回 自民党総裁選、高市早苗氏が逆転勝利 「解党的出直し」に程遠い派閥ボスによる〃旧態依然〃 親和性が高い自民党議員や党員が〃排外主義的〃な外国人政策などで高市氏に共感か 本当に「ガラスの天井」は破られたのか 「スパイ防止法」で参政党を巻き込むのか 「奈良公園のシカ」発言など高市氏の「スピーチ監修」は安倍氏の御用達ライターで「日本会議」会長か 交渉の行方は不透明ながらハマスが「人質全員解放」に同意 「ノーベル平和賞」受賞にこだわるトランプ氏
石破茂首相の退陣表明に伴う9月22日から始まった自民党総裁選。10月4日に投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相が新総裁に決まった。15日召集で調整が進む臨時国会で、多数を占める野党が統一候補を立てない限り、高市氏は日本で初めての「女性首相」となる。「解党的出直し」を掲げて戦われた総裁選だが、12日間、メディアを独占しただけで、5人の候補者が持論を封じたこともあり、〃シカを蹴った外国人〃(高市氏)と〃ステマ選挙〃(小泉進次郎農相)という言葉が目を引いただけの内容の乏しい選挙戦となった。
コラム「番犬録」第7回 国民不在の自民党総裁選 〃排外主義〃主張のオンパレード 「シカ発言」の高市早苗氏、首相候補として疑問 小泉進次郎氏の「ステマ的手法」も情けない政治状況浮き彫り 「分断より連帯、対立より寛容の姿勢」を訴えた石破首相の国連演説 トランプ政権はメディアに露骨な弾圧 「オールドメディア」は生き残りをかけ「言論・報道の自由」のため闘え
石破茂首相の退陣表明に伴う9月22日から始まった自民党総裁選がいよいよ終盤に入った。投開票は10月4日。5人の候補者に対しては、自民党員以外は投票できない。そのような意味では〃国民不在〃ということになる。自民・公明の与党が衆参両院で少数となった中で、一応、多数派となったはずの野党が首相候補者選びでまとまろうともしないことから「比較第1党」の自民党が不戦勝となる見通しだ。これに勝ち上がれば、勝者は首相の座を射止めることになる総裁選。目立ったのは、参院選敗北の原因を、躍進した参政党の〃排外主義〃に求め、各候補が「外国人問題」や「外国人規制」に重点を置いたことである。
コラム「番犬録」第6回 世の中がだんだんおかしくなってきていないかー何か嫌な予感がする 「戦後80年見解」大丈夫か 進むトランプ政権のマスメディア支配の野望 「まるでマッカーシー時代の『赤狩り』」 「言論の自由の国」はどこへ行く 米国も後押しするイスラエル軍の〃皆殺し作戦〃 石破政権は「パレスチナ国家」承認見送り 「排外主義」の源は〃体感治安〃というくせものにあり
一時は野党支持者までが「辞めるなデモ」に参加した「石破支持現象」とは何だったのかー。国会答弁の丁寧さや誠実に見える人柄で世論調査での人気が増していた石破茂政権。辞任表明後もイスラエルへの圧力を目的とした「パレスチナ国家承認」を「承認すれば、イスラエルが態度を硬化させ、パレスチナ・ガザの情勢が一層悪化する」とのいかにもとってつけた理由で承認を見送った。とても納得できない。
ドキュメント「石破首相苦闘の軌跡」 首相退陣までの孤独な50日間
参院選で「与党過半数割れ」となった石破茂首相は直ちに退陣かと思われたが、50日間粘りに粘ったものの最後は力尽きた。9月7日の退陣記者会見で「私は党内で大きな勢力を持っていない。融和に誠心誠意努めてきた。それが結果として〝石破らしさ〟を失った。『どうしたら良かったのかな』という思いはある」と正直に心境を吐露した。孤独な闘争の軌跡をたどってみた。