「ケ・セラ・セラ AIが変える世界」

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 「ケ・セラ・セラ Whatever will be、will be…」。小学生のころラジオでよく聴いたドリス・デイの歌声を思い出した。5月15日に日本記者クラブで行われたアンドレアス・シュライヒャー経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長兼事務総長教育政策特別顧問の記者会見をのぞき、さらに「YouTube会見動画」で発言を何度か聞き直した後である。

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コラム「政治なで斬り」首相の解散権見直すべき 安易な解散を戒めた「保利議長」の見識 独では解散権なく 英ではEU離脱前に解散権なくその後復活

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 広島サミットの熱の冷めないうちに衆院解散、総選挙があるのではないかという観測がしきりだ。世界が大きな激動期にあり、日本もサミットで示された課題に、中長期の視点からの議論が必要であり、サミット解散をいぶかる向きもある。
   
 解散権は「首相の専権事項」と言われるが、かつて保利茂衆院議長が恣意的な解散権の濫用を厳しく戒めたことがある。英国では首相の解散権は議員の「任期固定法」で縛っていたが、最近、解散権は復活した。ドイツでは首相に解散権はない。首相の「解散権」については、各国模索しているが、日本でも議論を深める時期に来ているのではないか。

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「入管法改正」「ウィシュマさんの死」から入管法を考える 悲劇を二度と繰り返さないためにも人権無視の改正案はNO 国際基準に合わせた抜本的見直しが必要だ

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 「大好きな日本の子どもたちに英語を教えたい」という強い夢を抱いて、日本語留学生としてあこがれの日本にやってきたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局で収容中に亡くなってから2年2カ月がたった。「憲法記念日」の5月3日、NHK総合テレビで「事件の涙 姉 ウィシュマをたどって~名古屋入管収容女性の死から2年~」が放送された。午後9時半からわずか30分という放送時間には不満は残るものの、ウィシュマさんが書いた男性からのDVに脅えるローマ字のメモやスリランカの言葉で書かれた日記が公にされるなど見応えがある内容となっていた。放送の時間帯からいっても、連休中の視聴者にこの問題をクローズアップさせ、「ウィシュマさんの悲劇」を繰り返さないためには、どうしたらいいのかを改めて考えさせられる番組だった。

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どこへ行くFOXニュースー メディア王の経営に大きな痛手、解雇の人気キャスターには「再就職」の引く手あまた

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 「虚偽報道」が名誉棄損提訴を受けて隠せなくなった米保守系テレビ、FOXニュース。トランプ陣営からの離脱に逃げ込むしかないが、米欧にまたがって多数の保守系メディアを傘下に抱えるメディア王マードック氏の経営への大きな痛手は免れないようだ。トランプ氏へのカルト的支持を盛り上げ、マードック氏には最高の視聴率をプレゼントしてトランプ氏と並ぶ人気者にのし上がったニュース司会者キャスター、タッカー・カールソン氏。突然の解雇で落ちた偶像視されたものの、「再就職」の引く手あまたと報じられている。

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「団藤重光元最高裁判事のノート」元最高裁長官の「大阪空港公害訴訟」への介入を暴露 自伝の中でこの〃告発〃を予告 死後も貫かれた「反骨の精神」  その遺訓をどう生かすか

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 住民側の飛行差し止め請求を退けた1981年の「大阪空港騒音公害訴訟」最高裁大法廷判決。このほど見つかった元最高裁判事、団藤重光氏(1913年11月8日~2012年6月25日)の在職中に書いたとみられるノートにより村上朝一元最高裁長官のこの訴訟への介入の可能性が暴露された。ノートには「この種の介入は怪(け)しからんことだ」と書かれていた。団藤氏が亡くなって11年。40年以上前の「司法の独立」を脅かす事実が明らかになったわけだが、団藤氏の自伝には、この〃告発〃を予告する文言があった。

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