菅義偉首相が、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領と電話会談した。菅氏とバイデン氏は、日米同盟基軸路線の継続と東アジアの安全保障問題で米国の対中抑止力の確保について意見が一致したという。政府関係者によると、特に中国による尖閣諸島での紛争問題で、日米安保条約の適用対象とすることでバイデン氏からの確答を得たことは成果だったとしており、まずは一安心というところらしい。
✺神々の源流を歩く✺第13回 「出雲の神々ー日御碕神社」
素戔嗚尊が姉の天照大神を見下ろす日御碕神社
島根半島の西北端の岬にある日御碕(ひのみさき)神社を訪れたのは快晴の秋の一日で、目の前に海が開け深い青さが印象的だ。それを背景にした緑に囲まれた朱塗りの建物が、また豪壮に見える。岬の先端にあるためか、社域は起伏があってそれほど広くはないが、そこに14棟もの重要文化財の社殿が並んでいて、ここからの眺望がまたすばらしい。
「混迷の米大統領選」バイデン氏接戦抜けあと一歩 トランプ氏、「不正」叫んで法廷闘争に 決着まで波乱とかなりの時間
米大統領選は大接戦の末、民主党のバイデン前副大統領が共和党のトランプ大統領を抑え、当選に必要な選挙人の過半数獲得へ前進し勝利する見通しになった。事前の世論調査ではバイデン氏が終始リード、一部には圧勝の見方もあったが、世論調査の誤差範囲ぎりぎりまで接近する僅差となった。トランプ氏は公言してきたとおりにその結果を受け入れず、リードを許しているいくつかの州で民主党に郵便投票の不正があったなどと主張して、集計停止や再集計などを求める訴訟を起こした。予想された展開だ。トランプ政権の登場によって混乱に陥った米国の民主主義がこの選挙で立ち直るきっかけをつかめるのか。裁判闘争の決着まではかなりの波乱と時間がかかる見込みだ。
「日本学術会議会員任命拒否」自己矛盾の説明で隠蔽図る首相 「杉田官房副長官の執念が強過ぎた」と政府関係者
菅義偉首相は、日本学術会議が推薦した会員候補105人のうち6人を任命拒否した理由について当初は説明を突っぱねていたが、10月末にようやく開かれた衆院本会議の代表質問で会員の多様性に配慮して6人を任命しないと判断したとする説明を繰り返した。しかし、この主張には自己矛盾があり、本当の狙いを隠ぺいするものではないかという印象を招く苦しい答弁になっている。
「日本学術会議任命拒否」発覚から1カ月 いまだに理由を説明しない菅首相 問題の本質は「レッドパージ」 任命拒否の撤回しか道はない
日本学術会議の会員候補任命拒否が発覚してから約1カ月が経過した。10月28日にはようやくこの問題を巡って国会での菅義偉政権と野党との論戦が始まった。しかし衆参本会議での3日間の代表質問の審議や11月2日の衆院予算委のもようをNHKで見たが、菅氏はこの問題にまっとうに答える気などさらさらないという態度に終始した。所信表明演説では、この問題には一切触れなかった。代表質問で菅氏は会員候補6人の任命拒否について、野党の追及に「総合的・俯瞰的に判断した」と何度も同じ言葉を繰り返した。この言葉は10月9日の内閣記者会との第2回グループインタビューでも11回も繰り返されている。