第25回 滋賀県 苗村神社(なむら)と長寸神社(なむら)
東海道本線の近江八幡駅から、竜王町をバスで約二十分、川守停留所で降りると、道路を挟んで目の前に見上げるような苗村と長寸両神社が東西に向かい合っていた。
漢字は違っても共に「なむら」と読む。「なむら」とは明らかに「あなむら」の訛伝で、天日槍が住んでいた吾名邑(あなむら)にちなんでいるようだ。
東本殿の祭神には事代主神、大国主神、素戔嗚神が並ぶ。いずれも出雲の神々である。向かいの西本殿は、「苗村神社御由緒略記」によると、祭神は那牟羅彦神(なむらひこのかみ)、那牟羅姫神、国狭槌命(くにさづち)の三神である。