続編「首相と記者のソーシャルディスタンス」 2回目の「グループインタビュー」とパンケーキ懇談欠席記者の心の葛藤 

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  10月7日の「ウオッチドッグ21」に「首相と記者のソーシャルディスタンス」という記事を書き、首相と記者は「もっと距離を」と訴えた。9日には菅義偉首相と内閣記者会加盟3社の第2回目の「グループインタビュー」が行われた。日本学術会議の会員候補6人の任命拒否について、首相は拒否の具体的理由を語らず「除外された6人を含む105人全員分の推薦者名簿は見ていない」という驚くべき発言をし、「総合的・俯瞰的活動」というあいまいな官僚用語を繰り返した。9月16日の首相就任の時の会見以来、菅氏は「学術会議会員候補者の任命拒否」という「学問の自由」に大きく関係する大問題が起きているにもかかわらず、1度も正式な記者会見をしていない。そもそもまだ国会での所信表明ですらしていない。

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「米大統領選」不正投票叫んで裁判闘争 民主主義破壊のトランプ「再選シナリオ」

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 新型コロナウイルスに感染したものの3日間の入院で済ませたトランプ米大統領の容体について信頼すべき情報が隠されたたまま、本人の「強い大統領」を誇示するパーフォーマンスが続いている。しかし、ホワイトハウスでは政権幹部や訪問者の陽性判明が相次ぎ、クラスター(感染者集団)が発生していた疑いが濃厚になった。世論調査によれば、大統領選挙を争う民主党のバイデン前副大統領とトランプ氏の支持率の差がさらに広がった。トランプ氏の再選の道はますます遠のいてきたようだ。

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首相と記者のソーシャルディスタンス 「もっと距離を」 前共同論説副委員長の首相補佐官就任とパンケーキのオフレコ懇談会、その後の記者会見まがいの〃グループインタビュー〃について考えた

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 菅義偉内閣の首相補佐官という要職に、10月1日付で就いた共同通信社前論説副委員長の柿崎明二氏。自民党総裁選中に以前から取材で食い込んでいた菅氏から誘われて、直前まで 報道機関にいた人物が政権を守る側の事務次官級の「官邸官僚」に突然、大変身した。柿崎氏は、TBSやフジテレビの情報番組に頻繁に登場。その穏やかそうなマスクでたびたび安倍晋三政権に批判的なコメントをしていた。私から見れば、柿崎氏はごくまっとうなコメンテーターだったと思う。

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コラム「政治なで斬り」日本学術会議推薦6人の任命拒否 安倍前政権超える暴挙 秦の焚書坑儒に倣ったような愚挙 言論、思想統制につながる恐れ

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 日本学術会議が新会員に推薦した6人の任命を菅義偉首相が拒否した。安倍政権の政策に異論を唱えた経緯のある学者らが外された格好で、政府として前例のない人事介入を「初仕事」にするかのような菅政権の振る舞いは安倍前政権を超える暴挙だ。

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「学術会議任命拒否」(下) 科学者の「軍事研究反対」への強権発動 謎解くカギは17年の討議に

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 菅新政権が繰り出した、日本学術会議への会員任命拒否という露骨な攻撃が既に2018年に準備されていたと書いたが、なぜ、この時期に急に準備したのか。謎を解くカギは2017年の学術会議の「安全保障と学術に関する検討」論議にある。

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