「戦後75年」「東京裁判」とは何だったかを考える 第1回 A級戦犯逮捕と天皇の戦争責任問題

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 35年前に西ドイツ(現ドイツ)のワイツゼッカー大統領は、日本よりも一足早くナチスが連合国に降伏した「1945年5月8日」を「ドイツ史の誤った流れの終点」とし、ナチスからの「解放の日」であると強調した。ドイツのシュタインマイヤー大統領は、ことし5月8日の終戦75周年記念式典で次のように演説し、この日を改めて「解放の日」であり「感謝の日」と位置づけた。(東京新聞8月12日付朝刊社説「『解放の日』へ決意込め)

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「戦没者追悼式」 8・15やっぱりコピペ安倍式辞「歴史の教訓」はコピーせず

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 8月15日の全国戦没者追悼式での首相式辞を昨年と比較すると、ほぼコピペで、心のこもらない安倍晋三首相の姿勢があらためて明確となった。内容は、新型コロナ、積極的平和主義が追加されたが、昨年あった「歴史の教訓を深く胸に刻み」という文言が削除されていて、天皇の「お言葉」「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い」とは対照的だ。アジア諸国への加害責任については、第1次安倍政権では言及していたが、第2次安倍政権では消えていて、今回もなかった。

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敗戦直前の731部隊敗走示す公式資料 滋賀医科大学名誉教授らが発掘、復刻 闇に消えた731部隊探る新たな手掛かり

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 1945年8月9日未明のソ連軍の旧満州電撃侵攻で、旧満蒙一帯にいた関東軍や開拓民はほぼ全域でパニックになり、高速で進撃するソ連軍の前に、民間人を中心に多くの犠牲者が出た。そんな中、ほぼ無傷で日本(当時の用語で「内地」)に逃げ帰った部隊がある。悪名高き「731部隊」(正式には関東軍防疫給水部)だ。731部隊の敗戦時の情報を戦後間もなく国の手でまとめていた資料を、滋賀医科大学の西山勝夫名誉教授らがこのほど発掘、手書きの文字などを復刻して公表した。731部隊員の最終的な人員数や敗戦時の行動経過図などが公的に明らかになったのは初めて。戦後処理の中で、米政府から免責特権を受け、闇に消えた731部隊を探る、新たな手掛かりとなりそうだ。

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「総理 逃げないでください」声を上げ始めた大手紙政治部記者たち 49日ぶりに首相会見は開かれたが

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  野党やメディアは、臨時国会の開催を要求しているが、安倍首相は週1回の「閉会中審査」で担当大臣が説明していることなどを理由に応じようとしない。「囲み取材」や「ぶら下がり」という官邸から出入りの際の声かけのような簡単な取材には応じているが、正式な記者会見はなかなか実現しない。そんな中でやっと実現した首相記者会見。6日はたった16分余り、9日の「長崎の原爆記念日」の記者会見も約18分だった。それも記者の質問が広島が4問、長崎が2問だった。6日の会見では、朝日新聞の「このところ、正式な会見が開かれていない」との質問に「今回もコロナウイルス感染症について割と時間をとって話した。節目、節目において、会見をしたいと考えている」とした上で、コロナ対策を担う西村康稔経済再生相と菅義偉官房長官が「日々お話をしている」と逃げた。

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「開け!国会」は川柳子の願い 安倍首相が登場しないと笑い飛ばす素材に困る

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 時事川柳を作ることを日課していると、格好の素材・安倍晋三首相がニュースに登場しないと、作句意欲が減衰し困ってしまう。ぜひとも国会を早期に開き、記者会見は節目に設定して質問を真っ正面から受けて饒舌ぶりを発揮してもらいたいものだ。

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