日本学術会議の会員候補任命拒否が発覚してから約1カ月が経過した。10月28日にはようやくこの問題を巡って国会での菅義偉政権と野党との論戦が始まった。しかし衆参本会議での3日間の代表質問の審議や11月2日の衆院予算委のもようをNHKで見たが、菅氏はこの問題にまっとうに答える気などさらさらないという態度に終始した。所信表明演説では、この問題には一切触れなかった。代表質問で菅氏は会員候補6人の任命拒否について、野党の追及に「総合的・俯瞰的に判断した」と何度も同じ言葉を繰り返した。この言葉は10月9日の内閣記者会との第2回グループインタビューでも11回も繰り返されている。
「トランプ・クーデター」成功? 米大統領選、緊迫の開票速報
4年間にわたりあらゆる世論調査で4割前後の支持しか得られず、大統領選挙戦でも終始、民主党のバイデン前副大統領にリードを許してきた少数派権力の共和党のトランプ大統領。「選挙でバイデン氏に勝つ。負けるとすれば大量の不正投票による。だから選挙で負けても政権移行には応じない」と事実上のクーデターを強行してでも権力を手放すまいとしている。その大統領選挙が3日投票される。民主主義モデルの一つ、米国で何が起こるのだろうか。世界がはらはらしながらその開票速報を見守ることになるだろう。
「日本学術会議会員の任命拒否」政府から独立した科学アカデミーは必要ないのか 欧米と同等の機関持たない不幸と恐ろしさ
菅義偉首相の所信表明演説と代表質問、梶田隆章日本学術会議会長の記者会見、梶田会長ら学術会議幹部と井上信治科学技術担当相の意見交換、とわずか数日の目まぐるしい動きを見て、あらためて感じた。よほどのことがないと、日本学術会議はさらに政府にとって都合のよい機関になってしまうのではないだろうか、と。よほどのことというのは、日本国民の多くが、欧米主要国では当たり前の科学アカデミーと同等の機関を持たないことの不幸と恐ろしさに気づき、声を挙げるということだ。
「温室ガス50年に実質ゼロ」再生エネルギーを主力に推進を 原発再稼働が狙いの経産省
地球温暖化対策の決め手となる温室効果ガス排出削減について、菅義偉首相は、2050年に国内の排出を実質ゼロにすると表明した。これまでの方針は50年に80%削減だったが、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」参加の約120カ国が50年までに脱炭素化を表明する中で、孤立化を回避するためようやく舵を切った。
✺神々の源流を歩く✺ 第12回「出雲の神々ー美保神社」
美保神社に鶏と卵食べない習慣 新羅の神話由来か
島根県の島根半島にある松江市美保関町は、近接する鳥取県の境港と並ぶ良港で、美保神社前の海岸には参拝客などを相手にイカを焼く店が何軒かあり、においが漂ってくる。緑豊かな山腹を背にした美保神社は、大国主命の第一子とされる事代主(ことしろぬし)が主祭神である。